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『とべない風船』
『とべない風船』
『とべない風船』
『とべない風船』

Official SNS

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監督・脚本:宮川博至

出演:東出昌大 三浦透子 
小林薫 浅田美代子

原日出子 堀部圭亮 笠原秀幸 有香 
中川晴樹 柿辰丸 根矢涼香 遠山雄 なかむらさち

プロデューサー:奥野友輝 
協力プロデューサー:鈴木剛 助監督:濱本敏治 
撮影:亀井義紀 
照明:太刀掛進 
美術監督:部谷京子 録音:古谷正志 
音楽:古屋沙樹 音楽プロデューサー:菊地智敦
製作:buzzCrow Inc. 後援:広島県、呉市、江田島市 
配給:マジックアワー
2022年/日本/カラー/1.85:1/5.1ch/DCP/100分
©buzzCrow Inc.

2022年12月1日㊍広島先行公開
2023年1月6日㊎
新宿ピカデリーほか
全国順次ロードショー

*ヒューマントラストシネマ渋谷での舞台挨拶についてお知らせ

本日1/7に予定しております「とべない風船」の舞台挨拶登壇予定の小林薫さんが、
風邪で体調不良のため大事をとって欠席とさせて頂くことになりました。
楽しみにして頂いたお客様には大変申し訳ございません。皆様のご理解とご了承の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
他登壇者は予定通り、下記日時で行います。よろしければ是非ご来場ください。

2023年1月 東京・名古屋・大阪
舞台挨拶決定!

東京、名古屋、大阪にて公開記念舞台挨拶を行います、皆様のお越しをお待ちしております。

1月7日(土)

アップリンク吉祥寺

11:50の回(上映後) 舞台挨拶 (予定・敬称略):宮川博至(監督)、東出昌大、堀部圭亮、笠原秀幸、遠山雄

ヒューマントラストシネマ渋谷

14:50の回(上映後)/ 17:30の回(上映前)
登壇ゲスト(予定・敬称略):宮川博至(監督)、東出昌大、三浦透子、浅田美代子、笠原秀幸

1月8日(日)

名古屋・伏見ミリオン座

10:00の回(上映後) 舞台挨拶 (予定・敬称略):宮川博至(監督)、東出昌大、柿辰丸、遠山雄

大阪・シネ・リーブル梅田

13:15の回(上映後) 舞台挨拶 (予定・敬称略):宮川博至(監督)、東出昌大、柿辰丸、遠山雄

大阪・なんばパークスシネマ

17:40の回(上映後) 舞台挨拶 (予定・敬称略):宮川博至(監督)、東出昌大、柿辰丸、遠山雄

1月9日(月・祝)

アップリンク京都

12:00の回(上映後) 舞台挨拶 (予定・敬称略):宮川博至(監督)、東出昌大、柿辰丸、遠山雄

※登壇者(予定)は変更になることもございますので予めご了承ください 
※チケット販売日やご注意事項などの詳細は各劇場へお問合せ下さい

『とべない風船』
マクアケ サポーター / 協賛企業

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Trailer

予告編

Introduction&
Story

イントロダクション & ストーリー

心は晴れないのに、
空は憎らしいほど
青かった。

多島美が連なる瀬戸内海の故郷を舞台に
恋人でも家族でもない二人の永遠に晴れそうにない心の行方—。

陽光あふれる瀬戸内海の小さな島。数年前の豪雨災害で妻子を失って以来、自ら孤立している漁師の憲二(東出昌大)は、疎遠の父(小林薫)に会うために来島した凛子(三浦透子)に出会う。凛子もまた、夢だった教師の仕事で挫折を味わい、進むべき道を見失っていた。
凛子は島の生活に心身を癒されていくが、憲二の過去を知って胸を痛める。最初は互いに心を閉ざしていた二人は、あたたかくてお節介な島の人々に見守られ、少しずつ打ち解けていく……。

甚大な自然災害によって、あるいは人間関係の小さな綻びによってもたらされる喪失を抱えながら、私たちはどのように生きていくのか—。悲しい出来事が起きたその場所で暮らし続けるとはどういうことなのか—。
豪雨災害からの復興が進む瀬戸内海の島を舞台に、恋人でも家族でもない一組の男女のぎこちなくもやさしい交流を通して、傷ついた心の癒しと再生を描く。
東出昌大、三浦透子、小林薫、浅田美代子—。実力派揃いのキャストが魅せるヒューマンドラマが誕生した。

広島から全国、そして世界へ
被災地出身の新鋭監督が地元の人々の経験を風化させないために映画化。

監督・脚本を手がけたのは、広島を拠点にCMディレクターとして活躍しながら、中編映画『テロルンとルンルン』(18/岡山天音主演)で国内外の映画祭と映画ファンの熱烈な支持を得た宮川博至。平成30年7月豪雨を間近で体験したことで「ここ広島で生活しているからこそ、豪雨災害をテーマに映画を作らなければならない」と決意し、初長編となる本作を作り上げた。被災した人々の想像を絶する経験や言葉にならない思いを反映した物語には、災害の記憶を風化させてはいけないというメッセージも込められている。
撮影は広島県呉市や江田島市などでオールロケを敢行。「多島美」と称される、穏やかな瀬戸内海に大小さまざまな島々が連なる情景は登場人物の心のみならず、観る者の心にもやさしく寄り添ってくれるはずだ。

*多島美(たとうび)

瀬戸内海の内海に大小の島々が並ぶ様子を形容した言葉。時間帯によってさまざまな色に輝く水面と島々のシルエットが織りなす美しい風景は古くから日本国内外の人々を魅了してきた。

*平成30年7月豪雨

2018年6月28日から7月28日にかけて西日本を中心に広範囲で発生した集中豪雨。西日本豪雨とも呼ばれる。土砂崩れや浸水が相次いだ広島県では、死亡者108名、行方不明者6名の人的被害があり、14,109戸の住宅が被害を受けた。
参考:平成30年7月豪雨災害による被災状況 - 広島県サイトより(PDF)

Cast

キャスト

東出昌大

Masahiro Higashide

豪雨災害で妻子を失い
孤独に生きる

島の漁師・憲二

プロフィール&コメント

三浦透子

Toko Miura

疎遠の父に会うため
島にやって来た

元教師・凛子

プロフィール&コメント

小林薫

Kaoru Kobayashi

故郷の島で教師引退後の
人生を静かに送る

凛子の父・繁三

プロフィール&コメント

浅田美代子

Miyoko Asada

島民の憩いの場である
居酒屋を明るく切り盛りする

女将・マキ

プロフィール&コメント

原日出子

Hideko Hara

凛子の母・さわ

プロフィール

堀部圭亮

Keisuke Horibe

憲二の義父

プロフィール

笠原秀幸

Hideyuki Kasahara

憲二の漁師仲間・潤

プロフィール

有香

Yuuka

島の小学生・咲

プロフィール

中川晴樹

Haruki Nakagawa

漁師・鉄平

プロフィール

柿辰丸

Tatsumaru Kaki

漁業組合長

プロフィール

根矢涼香

Ryoka Neya

咲の母

プロフィール

遠山雄

Yu Toyama

漁師・デク

プロフィール

なかむらさち

Sachi Nakamura

憲二の妻・幸

プロフィール

Staff

スタッフ

監督・脚本

宮川博至

Hiroyuki Miyagawa

プロフィール&コメント

撮影

亀井義紀

Yoshinori Kamei

プロフィール

美術監督

部谷京子

Kyoko Heya

プロフィール

録音

古谷正志

Masashi Furuya

プロフィール

音楽

古屋沙樹

Saki Furuya

プロフィール

音楽プロデューサー

菊地智敦

Tomonobu Kikuchi

プロフィール

Production Notes

プロダクションノート

●被災地で暮らす一人として感じた、映画にしなければならないという使命感

東日本大震災の後、衝撃を受けた人たちによって、震災をテーマにした映画が数多く作られました。2018年7月の西日本豪雨は被災地に住んでいる人にとって大きな衝撃だったのですが、ドキュメントが少し作られた程度で、それ以外のリアクションはあまり生まれていなかった。広島で暮らし、災害の影響を間近で受けた一人として、自分が経験したことや見聞きしたことを映画にしなければ、という使命感のようなものが勝手に湧きました。
取材を重ねて脚本作りに取り掛かったのは2020年頃です。それ以前にも、家族や友人や取引先との世間話で災害の話を頻繁にしていたので、自然とエピソードが集まっていました。元の生活に戻れていない方も大勢いる中、映画化することで傷つけてしまうかもしれないとは考えましたが、初期衝動が薄れないうちに作りたいと思いました。

●被災者への疑問から生まれた主人公の背景

登場人物は、それぞれ特定のモデルがいるわけではなく、自分の周りの人たちや、取材で出会った人たちを複合的に組み合わせています。主人公の憲二の設定には、私が災害の報道を見たり取材をしたりする中でずっと抱えていた、なぜ大切なものを失った場所に住み続けるのか?という疑問を反映させました。そして、憲二と対になる人物として、外から島に来る凛子というキャラクターが生まれました。私自身、教師がストレスで仕事に行けなくなるケースを身近でいくつも見ていて、そういう人も島に来たら安らげて何か変化が生まれるのではないかと思ったのがきっかけです。

●直接聞いた言葉やエピソードを反映させた脚本

劇中には、私が直接見聞きしたエピソードを反映させたシーンがたくさんあります。
実際に起きた災害を物語にする上で心がけたのは、できるだけ嘘をつかないこと。映画はそれ自体が大きな嘘ですが、だからこそ登場人物の言動などの細部は本当で固めておきたいという気持ちがありました。
憲二役の東出くんとは早い段階からメールなどで密にコミュニケーションをとって、撮影前には被害を受けた方や消防団の話を一緒に聞きに行ったり、地元の漁師さんから漁や魚の捌き方を学んでもらったりしました。事前にたくさんディスカッションを重ねていたので、現場はスムーズに進みましたね。また彼は東日本大震災のボランティアもしていたので、その時に感じたことも演技に反映させていたのではないかと思います。

●そこで暮らし続けるということと、広島発の映画であることの意味

西日本豪雨の被災者に限らず、一度生活が奪われた場所に留まり、そこで暮らし続ける人にはそれぞれ事情や理由がある。そのことを映画を作りながら再確認していった気がします。人間は常に合理的に生きているわけではないのだと改めて実感します。
また、このテーマは自分の仕事とも無関係ではありません。私は普段、ローカルで映像の仕事をしているのですが、今回のように広島のスタッフが広島で、東京から来た役者さんたちと映画を作る機会はとても貴重でした。このような経験を通して、地元の若い映画関係者の質が上がっていくことを願っていますし、彼らがここで暮らしていてよかったと感じられたらいいなと思っています。

Comment

コメント

岩井俊二さん(映画監督)

それでも生きてゆく。
生きる意味が見出せなくても、大切な人を亡くしても。時が立ち止まっても、過ぎ去っても。

相田冬二さん(Bleu et Rose/映画批評家)

地味で実直な世界のはしっこで、東出昌大が笑い、泣き、憤り、悔やみ、たそがれる。元気でいてほしい。あなたも。わたしも。みんな元気でいてほしい。きょうも。あしたも。あさっても。

はるな愛さん(タレント)

この映画に出会えて良かったです。
「人間は生きる力をお互いに与えあって生きている」ことを改めて教えてもらいました。
抱えきれない過去があっても、人の言葉でその重さが軽くなること。
私も度々被災地にお邪魔して気持ちを頂きています。
今の世界に必要なことがこの映画にはたくさん詰まってました。
一人でも多くの人に見ていただきたいです。
大好きな町で大好きな人に囲まれて、お互いを必要として皆生きている、そんな心温まる映画でした。

原 晋さん(青山学院大学 陸上競技部 監督)

幸せに暮らす日々、ある日突然自分ではどうしようもない不幸な出来事に見舞われた時、人はどんな行動に出るのだろうか。いわゆる「挫折」である。頼れるのは「家族」なのか「友人」なのか「職場の同僚」なのか。たしかにそうであろう。しかし最後は「自分自身の心の変化」しかない。しかし、その変化にすぐに答えを求める必要はないと思う。ゆっくりと流れる瀬戸内海の潮流のように進んでいけばよいのではないでしょうか。そんな思いを感じ取った映画でした。

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※上映時間および詳細は、各劇場へお問い合わせください。 ※前売券は劇場でお求めいただけます。
※劇場情報は随時更新いたします。

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